この記事は「賃貸マンション・アパートの排水の臭いトラブルを解決したい。」というような方向けに書いています。
この記事を読むことで、臭いトラブルを解決することができ、快適な生活を送ることができます。
私はこの岡山エリアで10年間以上、不動産業に従事しています。
現在は、
「賃貸管理・仲介」「売買買取・仲介」「テナント誘致」
「定期借地」「リフォーム・リノベーション」
「講師業(宅建)」「不動産コンサル(資産活用)」、
岡山・大阪を中心に「不動産投資」を行っています
★CPM(米国公認不動産管理士)が在籍する不動産屋★
「買いたい」
「借りたい」
「売りたい」「貸したい」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
私たちは不動産をロジカルな視点から
お客様それぞれの「想い」にお応えします。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
目次
臭いによるトラブルは意外と多い
賃貸物件で、以前、トラブルの中で「騒音トラブル」が一番多い、とお伝えしました。
↓↓↓過去記事↓↓↓
その他にも多いのが「臭い」によるトラブルです。
※「室外」は他人によって引き起こされるトラブルのため、割愛します。
今回は室内の「臭い」によるトラブルについてお伝えしていきます。
「臭い」の責任所在は非常に難しい
民法で、賃貸物件の賃貸人の義務の中で、『賃借人に使用および収益させる義務』というものがあります。
これは、入居者が本来の住宅として使用することができなければ、貸主にその旨の改善を求めることができるという法律になります。
(入居者が大家さんに家賃を払う必要性が無くなる、という意味ではありません。)
賃借人は、賃貸人に対して、『賃料支払義務』は当然のように発生し続けるのですが、仮に裁判などになった際は、『賃借人に使用および収益させる義務』を怠った期間の賃料の減額は請求できるでしょう。
これが原則!!
『賃借人に使用および収益させる義務』って、結構あいまいですが、
簡単に言えば、普通に過ごせればいいんです(笑)
特別な賃貸物件を提供する必要はなく、普通に寝れて、普通に生活ができればいいんです。
しかし、この「普通」っていうのが難しいんです。
人によって異なる「臭い」の大小は判断が難しいです。
まずは管理会社に相談して、現場を見てもらう
入居者からの電話やメールで、状況を説明していただくのですが、
正直、入居者の感情が混じっているため、話を過大過小気味に言われるケースが多いです。
(気持ちはわかります(笑))
このように、正常な判断ができない場合、まずは現地に伺うようにしています。
【ケース1】洗面台や台所の下から変な臭いがするのですが・・・
解決策1:排水がしっかり下まで刺さっているかチェックする
排水が床にしっかり刺さっていない場合がよくあります。
しっかり下まで差し込むことによって、臭いが軽減されます。
解決策2:S字トラップに交換
S字トラップ
たま~に、S字トラップではなく、ストレートタイプを使用している洗面台があります。
この「S」になったところに水がたまり、下水から上がってくる排水からの臭いをシャットアウトする構造になっているので、この「S」が無いストレートタイプは、臭いを直で受ける形になります。
自分で交換できるのですが、長さの調整が必要になることがあるので、業者や友達に言って交換してもらいましょう。
解決策3:防臭キャップの取付
防臭キャップ
賃貸物件の場合、使用している設備の不備で元々防臭キャップが付いていない場合があります。
そんな時は、この防臭キャップを取り付けることで、アラびっっくり!嫌な臭いが一気に消えます。
※こんな安く解決できるなら、もっと早くすればよかったと後悔(笑)
解決策4:隙間を防ぐ
穴埋めパテ
エアコンのスリーブ穴を防ぐためにも使われます。
これは、「完全」というわけではありません。どちらかというと、気休め程度です。
隙間埋めテープ
こちらも上記同様気休め程度です。安価なので、試しやすいですね。
【ケース2】お風呂やトイレから変な臭いがするのですが・・・
解決策1:排水の詰まり抜き
真空式パイプクリーナー セット (トイレ 浴室排水口 洗面台 流し台 つまり解消)
この道具、優れものです!あらゆる排水に対応しています★
そうなんです、臭いの原因って、大体、何かが詰まってしまっているんです。
結局、解決策としては、「つまり抜き」を行うのですが、だいたいは入居者が何かと詰まらせて過失になるため、入居者の実費になります。
詰まりが生じてしまうと、解決するために業者へ5,000円~12,000円ほど支払うことになってしまいます。
そうなる前に、1つは持っておいた方がいいかもしれませんね。
パイプクリーナー
これは細い排水管に髪の毛や油が詰まって取れなくなった時、針金を突いて流れを良くする道具です。
これ、詰まりモノがごっそりとれるんですけど、めっちゃ気持ちいいです(笑)
解決策2:排水「桝」の詰まり
シャベル
排水桝のつまりが原因で、臭いが上がってくるケースがあります。
そんな時は、原始的に、そのつまりゴミを捨てるしかありません。
映像上、非常に汚いので割愛しますが、家庭で使用された油や、髪の毛、人間の皮脂、様々な生活排水が固まってできたゴミがつまりの原因となり臭いの原因になります。
このゴミをシャベルやスコップなどで取り除いて詰まり解消を行いましょう。
【注意!】放置することで入居者の責任になる可能性あり!
ちなみにですが、「臭い」を放置することでは入居者の責任に問われるケースが少ないですが、その臭いの原因が排水の「水漏れ」で、かつ、それが原因で、「カビ」が大量発生し、かつそのカビを放置したことにより設備が傷んだり故障した場合は、入居者の責任に問われる可能性が高いです。
これは、『善管注意義務違反』となり、民法上、「善良なる管理を怠った」と見なされます。
もちろん、ケースバイケースですが、このような事案に当たった場合はかならず、管理会社に確認するようにしましょう。
不動産管理会社が対応してくれないケースもある?
この臭いによってうつ病や健康に害が出るようなことがあり、診断書が提出されたら、家主さんの責任の可能性が高くなります。
しかし、本来、そのような因果関係を示すことが非常に困難です。
ドクターも具体的数値があったとしても、証明することが難しいです。
しかし、初期対応を怠ったことにより、このような「臭い」クレームの2次被害につながった場合は、家主さんの責任に問われる可能性が非常に高いです。
まずは、現場の確認がとても大切になりますので、現場対応しない管理会社の見直しを検討することをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
弊社は過去1,000件以上も賃貸物件の管理に関わったこともあり、だいたいのトラブルや悩みに対応してきました。
良い管理会社と悪い管理会社の見分け方は難しいですが、やはり「知識」と「経験」があるかどうかは大きなポイントです。
弊社は色んな物件に関わった経験があるからこそ、借主様、貸主様、双方にとって良い形で提案ができていると思っています。
もし、賃貸物件を持たれていて、管理会社でお悩みのことがありましたら、キータウンまでご相談ください。