この記事は、「賃貸物件を借りているけど、家財保険って必要あるの?また、どんなケースで家財保険が使えるの?」というような方向けに書いています。
この記事を読むことで、家財保険の知識を得ることができ、かつ、適切な家財保険を使用することができるようになります。
私はこの岡山エリアで10年間以上、不動産業に従事しています。
現在は、
「賃貸管理・仲介」「売買買取・仲介」「テナント誘致」
「定期借地」「リフォーム・リノベーション」
「講師業(宅建)」「不動産コンサル(資産活用)」、
岡山・大阪を中心に「不動産投資」を行っています
★CPM(米国公認不動産管理士)が在籍する不動産屋★
「買いたい」
「借りたい」
「売りたい」「貸したい」
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私たちは不動産をロジカルな視点から
お客様それぞれの「想い」にお応えします。
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家財保険については、以前、漏水3大原因の記事でもお伝えしましたが、
家財保険についてもっと詳しく知りたい!というご要望がありましたので、今回はさらに深堀りしていきたいと思います。
↓↓↓漏水3大原因について解説した記事↓↓↓
目次
なぜ家財保険に入る必要があるの?
賃貸物件を借りる際に、必ず、家財保険加入が「必須」になっております。
しかし、厳密に言うと、家財保険の加入は「義務」ではありません。
しかししかし、この保険を使って解決するトラブルが多いため、不動産業者は家財保険の加入を「必須」にしています。
- 『家財、家財っていうけど、何につかうの?』
- 『盗難なんて遭遇したことないし!』
- 『家財なんて、壊れることなんてめったにないし!』
- 『そもそも家の家財なんて、特に高価なものないし!』
など、上記の内容が家財保険の説明をする際によくいただくご質問です。
しかし、家財保険は、家財だけにかかわる保険ではなく、そのほかの保険にも適応できる、総合保険になっています。
実は、これから説明する保険に加入してもらいたいために、家財保険の加入を必須にしてるんです。
一般的な賃貸の家財保険には4つの保険内容が付加されている
付加1:家財保険
名前の通り、盗難等にあった際に入居者の財産を守る保険です。
一番聞きなれた保険かもしれませんが、私たちは一番使用する回数が少ないかもしれません。
それはこれから出てくる保険と比べて低い、という意味です。
日本はカバンを放置していても盗られることが稀な、世界一の国ですからね。^ ^
付加2:借家人賠償責任保険
保証内容:入居者の過失により、居室の設備・内装等に損害を与えた場合の賠償責任を保証する
対象となる事故:火災や爆発、給排水設備の事故による水漏れ、その他
簡単に言えば、加入した入居者の所有する家財ではなく、貸主(家主)の所有する物件の設備、内装等を損害を補償するものです。
具体例として、
- 入居者がたばこを室内で吸っていて、残り火によって建物が全焼。
- 子どもが走り回っていて、室内のガラスにぶつかって、室内のガラスが破損。
- 漏水により、下の階の室内装(壁クロス、設備)が汚損。
私は実際、上記の内容で借家人賠償保険を請求したことがあります。
もちろん、100%の確率で保険を適用できるわけではありませんが、ほぼほぼの確率で適用できます。
付加3:個人賠償保険
保証内容:入居者の過失により、他人のものを壊したり、他人にケガをさせてしまったときの法律上の損害賠償責任を補償
対象となる事故:他人の所有物を壊してしまった場合など
こちらは、一般的に「コバイ(個賠)」と呼ばれる商品で、一番使用する回数が多い賠償保険です。
簡単にいえば、加入被保険者が日常生活における偶発的な事故により他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりした際に、使用する賠償保険です。
一例として、
- 洗濯ホースが外れ、下の階の家財が壊れ、下の階の方から損害分を請求された
- 子どもが外で水遊びをしていたら、隣の洗濯物を汚して、隣の方から損害分を請求された
- 子どもが駐車場で遊んでいたら、他の車にぶつかり、車の損害分を請求された
などなど。これ、まだまだ、あります。
特に子どもによって、他人物を破壊するケースによく使われます。
類似したケースがあれば、とりあえず請求することをお勧めします。
付加4:修理費用保険
保証内容:被保険者に過失がない居室の設備、内装等の損害について、賃貸契約に従って被保険者(入居者)が負担した費用を補償する。
対象となる保険:家財損害保険金および家財盗難保険金の対象となる事故(火災、爆発、盗難、風雪災、外部からの物体の飛来など)※賠償保険ではありません。
こちらも簡単に言えば、入居者の不可抗力で、室内の設備や内装に損害が発生したときに使う保険です。
- 何者かによって、玄関鍵を壊された。
- 外から鳥が窓にぶつかって窓ガラスが割れた。
これも、たまに使いますが、ほんと、「誰の責任でもないよね~」っていうときに使います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
保険って「何かあったときのため」の商品です。起こってからでは遅いです!!
前回の記事でもお伝えしたように、家財保険が「未加入(未更新)」のままで、多大な損害賠償を支払うこととなってしまう事例もあり、非常に危険なため、かならず家財保険には加入しておくようにしましょう。
また、何か事件・事故が発生した際は、加入あっせんした不動産会社へすぐに電話しましょう。
その際は、落ち着いて、状況を把握し説明しましょう。
そして、必ず写真や動画を残すようにしましょう。
写真が無いと、保険金がもらえないことがあるので要注意!!!