この記事は「スタートアップや新しく起業する方で事務所を新規or改装OPENしようと思うけど、どういうコーディネートがベストなのかわからない。」というような方向けに書いています。
この記事を読むことで、失敗しないテナント・店舗・事務所の内装を作り上げることができ、より良い事業を始めることができます。
私はこの岡山エリアで10年間以上、不動産業に従事しています。
現在は、
「賃貸管理・仲介」「売買買取・仲介」「テナント誘致」
「定期借地」「リフォーム・リノベーション」
「講師業(宅建)」「不動産コンサル(資産活用)」、
岡山・大阪を中心に「不動産投資」を行っています
★CPM(米国公認不動産管理士)が在籍する不動産屋★
「買いたい」
「借りたい」
「売りたい」「貸したい」
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私たちは不動産をロジカルな視点から
お客様それぞれの「想い」にお応えします。
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目次
内装を考える上での3つのステップ
以前の記事でもご報告しましたが、今回、突発的な事故により、弊社店舗を改めてコーディネートすることになりました。
また、不動産業は12月~3月が繁忙期シーズン。
時間をお金で買うため、内装の業者方にコーディネートを任せていました。
が、なぜかシックリこない。。。
そもそも自分の店を人に任せること自体間違っていたのかもしれません。
結局、一からスタッフ含めて考えることになりました。
本業とほぼ変わらない作業なので、簡単にいくと思っていましたが、創業当時以上に悩みました。
検討時間50時間。
ある答えを見つけました。
「簡単に決められるものではない」
これは勉強する必要があると感じ、インターネットであらゆることを調べ上げ、また、内装の勉強・空間の勉強・色彩の勉強を改めて行いました。
そこで、内装を考えるうえで「3つのSTEP」があることに気づきました。
今回はこの3つのステップを掘り下げていきます。
STEP1:ターゲット(目的)を決める
テナント・店舗・事務所作りは誰のために行うのか?
あるCMの一幕で、保育園を建築する際、様々な意見があるMTGの中で、上司と思われる男性が放った一言、
「保育園って誰のために作るの?」
この言葉は核心をついています。
仕事上、様々なテナント・店舗・事務所の内装を見てきましたが、事業者や施工主の想いや自己満足で作り上げたテナント・店舗・事務所が非常に目立ちます。
- 「○○したほうがCOOL」
- 「○○があったほうが便利」
私も事業主側なので、理由は非常に理解できます。
しかし、こちらサイドが満足しても、利用する側からすると不満足かもしれません。
つまり、誰のためにテナント・店舗・事務所を作るか、ターゲット(目的)を検討することが重要になってきます。
- 社員やスタッフの働きやすい職場環境を創るのか。
- 来店していただくお客様に心地よい空間を提供するのか。
- 従業員満足度(ES)・顧客満足度(CS)の両方を満足させるのか。
明確なターゲット(目的)を持ちましょう。
STEP2:スタイル(雰囲気)を決める
次のステップとして、どんなスタイルのテナント・店舗・事務所にしたいかを検討することです。
たくさんのスタイルがありますが、こちらも「STEP1」を踏まえて検討することで、よりイメージが湧きやすくなります。
カフェスタイル
こちらは、非常に人気なスタイルですね。
- 色味:木目×シルバー
モダン
シックな色合いで、男性が好む配色になります。
- 色味:ホワイト×ブラック
シンプルスタイル
美容系のテナントに多い配色で、特に女性に人気です。
- 色味:ホワイト×ホワイトに近い
スタバスタイル
※スタバの写真お願いします。
もう、「スタバ」っていうスタイルが確立されていますね。
- 色味:木目×ブラックorアイアン
ジャパニーズスタイル
和風のテナントって落ち着きますよね。
- 色味:木目×木目
ヨーロッパスタイル
おしゃれな雑貨がたくさんあるイメージです。
- 色味:ホワイト×アンティーク調
ブルックリンスタイル
今流行りのスタイルです。レンガを張れば自然とブルックリンスタイルになります。
- 色味:木目×レンガ調
STEP3:カラーコーディネート(配色)を決める
ステップ1と2を決めていくと「色」を決めることは簡単なのですが、逆に1、2が決まらないと「色」を決めることが非常に難しくなります。
私は自分でいうのも変ですが、色に対してのセンスは良い方だと思います。
- 学生時代:DIY(Do it yourself)施工
- 会社員時代:リノベーション担当
今までは、感覚とセンスだけで配色を選択してきましたが、今回はロジックのある配色を勉強すれば、更によい店舗になると考え、あたらめて勉強しなおすことにしました。
ドミナントカラー配色
言葉の通り、ドミナント=支配、カラー=色、でドミナントカラーは「支配色」という意味になり、簡単に言えば「統一感を持った配色」です。
統一感があって、目に与える最低限の情報だけで済むので、居心地が良いですね。
トーンオントーン配色
色相は同一か隣接・類似色相から選択した色になります。
はっきりとした色味が異なるため、メリハリが生まれますね。
カマイユ配色
カマイユとは「単色画」という意味で、微妙な濃度・明暗の変化だけを用いた同一・隣接色相の配色のことを指します。
色相は同一・隣接しており、トーンは同一・隣接から自由に選択できる配色で、あいまいな色合いなため、ファッション業界では日常的に使われる技法だそうです。
その他にもたくさんの技法などがありましたが、正直、ピンとくるものがありませんでした。
知識として蓄えることができましたが、実践では別物かと思います。
もちろん、色彩を語るうえで大切なことだと思います。
しかし、現場で「 ○○配色なので、この色にしましょう!」とはならないですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
STEP1 → STEP2 → STEP3 と進めていくと、最後は什器、備品、家具選びになります。
次回は、什器、備品、家具の配色と合わせて、いくつかのパターンをご用意し、その中から選ぶスタイルをご紹介いたします。
「内装」って、悩みだしたら切りがないですが、自分のオフィス・店舗・事務所ですから、後悔しないよう、失敗しないようにしっかりとした判断材料をもって決断してください。
経営者は常に「決断」が迫られています…!