こんにちは。
以前ご紹介したオフィシャルLINEの活用方法に関する記事が多くの方にご覧いただけたため、さらに詳しい記事を作成することにしました。
今回は、オフィシャルLINE(公式LINE)のリッチメニュー作成手順と効果的な活用方法についてご紹介します。
リッチメニューは、LINEアプリ下部に表示されるメニューで、ユーザーエンゲージメントを高め、スムーズなナビゲーションを提供する強力なツールです。
■リッチメニューとは
リッチメニューは、オフィシャルLINEアカウントのトーク画面下部に常時表示されるカスタマイズ可能なメニューです。
画像とテキストを組み合わせて、ユーザーが簡単にアクセスできる機能やコンテンツへのショートカットを提供します。
例1
例2
■リッチメニューの重要性
リッチメニューは以下の理由から、オフィシャルLINE運用において非常に重要です
- ユーザビリティの向上
主要な機能やコンテンツへの素早いアクセスを提供し、ユーザー体験を向上させます。 - ブランドイメージの強化
視覚的に魅力的なデザインにより、ブランドイメージを強化できます。 - コンバージョン率の向上
目的のアクションへの誘導を効果的に行い、コンバージョン率を高めます。 - 情報の整理
重要な情報や機能を整理して表示することで、ユーザーの混乱を防ぎます。 - カスタマイズ性
ビジネスのニーズに合わせて自由にデザイン機能をカスタマイズできます。
■リッチメニュー作成の手順
では、実際にリッチメニューを作成する手順を詳しく見ていきましょう。
1:あいさつメッセージ作成
リッチメニュー作成の前に、前段階があります。
まずは、メッセージ設定を行います。
皆さん、友だち登録したオフィシャルLINEからメッセージが送られてきたことありませんか?
そのメッセージの設定を下記から行います。
すると、テンプレートが記載されたメッセージが出てきます。
こちらを自分の目的・内容に変更していきます。
今回は【賢者の相続】という相続に特化した専門家集団のLINE構築を依頼されたので、こちらを例にとって解説していきます。
メッセージ作成のポイント
- 訴求したい目的を記載
- 詳しいページ(HPやLP)に誘導線
- 絵文字でわかりやすく表現
2:特典作成
次に行うのが、特典作成です。
※特典等が特にないよ~っていう方はこの「2」は飛ばしてください。
①商品選定
作成といっても、何も商品・情報が無ければ、特典を作ることすらできませんので、まずは特典の商品・情報選定が必要になります。
例えば、
飲食店:初回来店ワンドリンクサービス
リラクゼーション:○○に効くツボmap
HP作成:LP作成の簡易テンプレート
など、それぞれの企業で特典を検討してください。
例として、今回、【賢者の相続】は「相続に強い弁護士の30分無料相談券」を特典として提供します。
②カードメッセージ作成
商品が決まったら、次はオフィシャルLINEに商品を視覚化していきます。
次に、カードタイプを選択
今回は、商品提供していくので「プロダクト」を選択していきます。
次に、カード内容の詳細を作っていきます。
- タグ:左上に表示
わかりやすい表現が好ましいです - カードタイトル
どんな商品なのか端的に説明しましょう - アクション
次に何をしたらよいのか、テキストで表現します
③:写真(画像)作成
四角の黄色で囲っているところは、写真(画像)が必要になります。
視覚から感情が動くので、この③は特に重要な位置づけになります。
今回は専門家が解説しているので、画像の加工やサイズ感など、詳しくは下記のインスタから確認してください。
この投稿をInstagramで見る
この写真(画像)を追加すると、メッセージカードの設定は完了です。
今回作ったのはこんな感じです。
※サイズなどを計算してつくられているので、余白が多いです
3:応答メッセージ作成
次は、2で作成した特典をユーザーに提供する流れをお伝えします。
①:クリックした際のキーワード設定
画像のように「応答メッセージ」をクリックすると、右上に「作成」ボタンが出てきますので次のステップです
②:キーワードの紐づけ
次に緑枠と赤枠を入力していきます。
- タイトル
ここは自分で分かりやすいタイトルでOKです。 - 応答設定
ここをクリックした際、ユーザーにキーワードが自動で打ち込まれます。
私たちは決まったキーワードで自動対応するために、タイトルと同じキーワードを入力します。 - メッセージ設定
今回はユーザーが特典ボタンをクリックした際に「テキスト」を自動返答する内容を入力します。
こちらを画像などに設定することも可能です。
③:チャットの応答設定
おそらく、初めて使う時、キーワードを紐付けしても自動メッセージが流れないと思われます。
下図のように、管理画面の右上の「設定」をクリックしてください。
次に「チャットの応答方法」の「応答方法」で、初期設定では「手動チャット」になっているかと思われます。
ここを「手動チャット+応答メッセージ」にチェックしてください。
これで、設定は完了です。
※こちらは初回のみの設定になりますので、1度行えば問題ありません。
4:リッチメニュー作成
ようやくここで、最も重要な項目が現れました。
最初に設定&作成した際は、道のりが長すぎで挫折しそうになりました。
けど、この記事があれば、2時間で完成できます。
①:メニュー項目の選定
まずは、左のバーから「リッチメッセージ」を選択
タイトルは分かりやすい名前で入力
表示期間は適当でOK
次の「コンテンツ設定」の緑枠のテンプレートを選択していきます。
テンプレートにはたくさんの種類があります。
上記の図のように最大で6つ。
つまり最大6つの商品や情報を伝えることが出来るので、じっくり吟味しましょう。
メニュー項目が多すぎると見えずらいという意見もあるので、見せ方は工夫する必要があります。
②:リッチメニュー画像の作成
続いて、メニュー画像の作成です。
前述でお伝えした「リッチメニューの重要性」にもあったように、
LINEという強力なツールに視覚的に商品・情報を伝えられる重要な位置付けになります。
これは1番重要なカテゴリーです。
なぜなら、お店のメニュー表になりますので、しっかりと社内・店内で検討してください。
ちなみに、【賢者の相続】はこのようなリッチメニューです。
リッチメニュー作りのポイント
- 何を伝えたいか
- わかりやすく
- タップをしやすい仕掛け
- スマホに表示されたときのプレビュー
リッチメニューは正直、自分でやるか、プロに頼むか迷うところです。
私たちは、PCスキルをある程度持ち合わせているので、会社で作りあげました。ただ、あまりパソコンに自信がない方は、プロに任せた方が手っ取り早いです。設定費用・画像作成も込みで5万円~20万円じゃないかなぁ。
詳しくは、先ほど登場したインスタ・canvaのきいろ先生に相談してみてください。
ちなみに上記のリッチメニュー画像はCanva(キャンバ)で作りました。
キャンバにはテンプレートがたくさんあるので、良かったら使ってみてください。
③:アクション設定
リッチメニューの画像が完成したら、下記のようにアクション画面が出てきます。
今回、6分割のテンプレートを選択したので、A~Fまでアクションを設定することが出来ます。
まず、「アクション」のA「タイプ」を選択します。
タイプをクリックするとプルダウン形式になっていて、今回はユーザーがリッチメニューのAをタップしたら、テキストが流れるように設定したいので、「タイプ」を「テキスト」選択。
テキストを「賢者のメンバー選択」と記入すると、実際のユーザーのLINEに同じテキストが流れます。
これは「2」の特典作成でもあったように後の「応答メッセージ」で紹介したように、キーワードの紐付け設定に必要なので、【「賢者のメンバー選択」】というテキストをどこかでメモをしておいて下さい。
5:応答メッセージ作成(2回目)
ここは「3」と同じ作業を行うので、割愛!
6:プロフィール作成
設定終了まで、あと少しです。
次に、プロフィールの設定です。
下記図のように「プロフィール」をクリックしてください。
次に各項目を設定してきます。
正直、こちらは各企業・お店によって取組が異なるので、ご自身にあった内容の設定をしていきます。
上図の赤枠欄を好きなように設定していきます。
その他多数設定が必要になるので、面倒くさい方は下記のようなテンプレートがあるので、それを活用することをおススメします。
テンプレートは、
上図の「+パーツ追加」をクリック
「テンプレートを選択」で簡単に設定できます。
そしてされたプロフィール画面がこちらになります。
- トップ画像を追加
- LINE電話を追加
- Instagramアカウント紐づけ
- その他詳細を入力
これでプロフィール設定は完了です。
7:活用戦略
①ターゲット
まずは、ターゲット層を明確に定義し、彼らのニーズや行動パターンを深く理解することが重要です。
例)
eコマース企業:「新着商品」「セール情報」「マイページ」などのメニューが効果的になるかと思われます。
飲食店:「メニュー」「予約」「クーポン」といった項目が有用です。
ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるよう、直感的な操作性を重視しましょう。
②訴求効果
シーズンやイベントに合わせてリッチメニューを更新することで、常に新鮮な印象を与えることができます。
例えば、クリスマスシーズンには特別メニューやギフト情報を前面に出すなど、時期に応じた柔軟な対応が可能です。
「今すぐ購入」「予約する」などの明確なコールトゥアクションを設置することで、コンバージョン率の向上が期待できます。
③SNSや他マーケティングチャネルとの連携
例えば、Instagram広告からLINE公式アカウントへの誘導を行い、リッチメニューを通じて詳細情報を提供するといった流れを作ることができます。
これにより、一貫性のあるマーケティングメッセージを届けることが可能になります。
④ユーザー行動分析とA/Bテスト
リッチメニューの効果を最大化するには、継続的な分析と改善が不可欠です。
ユーザーの行動データを詳細に分析し、どのメニュー項目が最も人気があるか、どの時間帯にアクセスが集中するかなどを把握します。
これらの情報を基に、A/Bテストを実施し、最適なデザインや構成を見つけ出します。
例)異なるデザインや文言を使用した2種類のリッチメニューを用意
それぞれの効果を比較(クリック率やコンバージョン率など)。
このプロセスを繰り返すことで、徐々に最適化されたリッチメニューを実現できます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
企業やお店をやっている以上、オフィシャルLINEは必要不可欠ツールになっています。
デジタル進化はますます加速します。
ご質問やさらに詳しい情報が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
皆様のビジネスの成功を心よりお祈りしております。