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そもそもCPMとは?
正式名称「CPM®:公認不動産経営管理士®」
経験、教育、倫理の要件を満たす不動産管理士に全 米不動産管理協会(IREM®)から与えられます。
受験方法と受験期間
3つのオプションがあります。
オプション 1
IREM の授業 必須教科が八つあり、その年の講義日程によって順番は前後します。
期間は約6ヵ月で、
- 1.「販売促進とリース:店舗物件」(MKL404)「販売促進とリース:集合住宅物件」 (MKL405)「販売促進とリース:オフィス・ビル」 (MKL406)
- 2.「不動産管理士の人事必須事項」 (HRS402)
- 3.「不動産メンテナンスと危険管理」 (MNT402)
- 4.「投資不動産:財務ツール」(FIN402)
- 5.「投資不動産金融と評価-第 1 部」 (ASM603)
- 6.「投資不動産金融と評価-第 2 部」 (ASM604)
- 7.「投資不動産金融と評価-第 3 部」 (ASM605)
- 8.「不動産管理計画:IREM モデル」 (BDM602)
これらすコースは、講義(授業)を受講し、最後に一つ一つの講義のテストをパスすることによって、取得するとができます。
オプション 2
下記、五つの中の一つの資格を取得して、「不動産管理計画: IREM モデル」 (BDM602) を修了することです。
- CCIM
- CCIM 協会 CSM
- 国際ショッピング・センター評議会 (ICSC) PCAM
- 地域自治会協会 (CAI) RPA
- ビル・オーナー管理士協会(BOMI)
オプション 3
大学教育 公認の大学の不動産か不動産管理の学士あるいは大学院の学位を持っている人は(専攻、副専 攻など)、「不動産管理計画:IREM モデル」 (BDM602)を修了しただけで、CPM 教育要件を 満たすことができます。
私はオプション1だったので、約半年間勉強しましたね。
CPMを受けるための受験要件とは?
- 1.少なくとも3年間の不動産管理 の経験が必要
- 2.最低のサイズのポートフォリオを管理している
- 3.IREM が不動産管理士を定義するのに使っている35 の役割の うち、少なくとも 17 をしている
しかし、これはあくまで定義であって、実際のところ、あまり重要視していない気がします。だって、2や3のことなんて、詳細を提出していないし、そもそも1の不動産管理をしたことがない人も受験してるしね。
半年間の講座と筆記試験と2日間の論文テスト
この最終試験が鬼ってます。仲間の間で「MPSA試験」という言葉が飛び交っていたのですが、実際に試験になるまで、何をするのかいまいち理解できず、当日、本番を迎えて初めて最強最長試験に臨む形になりました。試験内容の詳細は別シートへ・・・
CPM 検定試験
IREM が不動産管理の専門家のために設定した標準知識を持っているかどうかをはかるものです。CPM の称号を取るためには、CPM 検定試験の少なくとも 70%の点が取れなければなりません。(足切りの単元もあります)。
試験で、金融と資産管理、人事管理、法律と 危険管理、メンテと運営、販促とリースといったスキルを見ます。管理計画 仕事や授業で学んだことの実践的適用は、管理計画によって実証します。管理計画は、不動産 管理を実践するために必要な全知識の総合的評価です。管理計画要件は、以下の二つの方法で 修了することができます。
- オプション 1:IREM の詳細なガイドラインに従って管理計画書を書き、パスする。
- オプション 2:管理計画の作成をまねた二日間の試験である管理計画能力評価 (MPSA)を受けて、 パスする。
このオプション1は実際の実務なので、必然的に、オプション2になります。
しかし、このMPSA試験も実務に照らし合わせた内容になっており、「模擬計画書」と言っていいでしょう。
受験料は78万円
先ほども記載した、講義一つの金額が異なります。かなりのボリュームがある講義もあるし、サクッと終わる講義もあります。
総合計すると78万円ぐらいで、私の場合、宿泊費・交通費を合計すると100万円は軽く超えてしまいました。
まぁ、言えることは、今までの資格受講料の中で断トツで高額でした。しかし、それぐらい価値があります。と、いった具合でしょうか。
実際の実務にかなり応用できるので、すぐにペイできる受験料だと感じます。
どこに申し込めば良いの?
合格率ってどのくらい?一次評定27人中4名しか合格しなかった…
私は大阪会場で受験したのですが、IREM役員から聞いたところ、
一次評定:合格 26人中 4人
二次評定者(論文形式なので、一次評定の際に微妙だった点数の方は、もう一人の視点から評価してもらう人)
合格 22人中 15人
再試験
合格 7人中 6人
受験しているメンバーはレベルが高い人なので、その中で一次評定での 合格率 14.8% はちょっと厳しいです。それぐらい、CPMの資格って価値があると思います。
しょうみ、宅建資格が小学校レベルに感じますkkk
9時〜17時を2日間のえげつない受験内容
その試験時間は、なんと、2日間、計16時間!!お昼御飯もまともに食べれません。
だって、ひたすら、その項目について論理的に説明しなければならない「論文形式」。
再試験もある??
このMPSA試験がパスできなかった人は1度だけ、チャンスが与えられ、再度、MPSA試験を受講することができます。ただ、会場は選べず、日本のどこがで、再試験会場が選定され、もちろん、再試験料を支払って、再度、合格に向けて飛び立ちます。
この「1度」がダメな場合は来年、多額の費用をまた支払う必要があります。
どんな人が取ったほうが良いのか?
このCPM(米国公認不動産経営管理士)と、そのほかの不動産管理士の違いは、プロ意識です。
IREMの団体は「倫理」という項目を重要視しています。
この「CPM職業倫理規定」を守ることに合意する最終的な「CPM」の称号をもらうには、「不動産管理士の倫理」 (ETH800)を修了し、授業の最後に行われるテストにパスすることが必要です。
※ETH800 は、授業でしか取ることはできません。
最後に
倫理に反する不動産業者はたくさんいます。お金を個人の財布に入れたり、年寄を騙したり、嘘をついたり・・・。これがブラックorグレー業界と言われる所以ですね。
CPMホルダーの方々はそんな「悪」から「善」の倫理をもって、皆さんの資産を守り、最大化になるよう努力をしています。
もっともっと、CPMホルダーの方が増え、様々な支部で活性化することが私たちの望みです。
CPMが出来ること・メリットについてはこちらで書いています。