目次
はじめに
「部屋がなかなか決まらない」「内見まで行くけれど、最後のひと押しが足りない」 そんな不動産オーナーの声を、私たちは日々耳にします。
今回は、実際に管理する物件にて、”剥がせる壁紙を使ったDIY”で寝室の印象を大きく変えた事例をご紹介します。もちろん、自分でDIYしたい方も必見です!
この事例のポイントは、以下の3つ:
- 賃貸でも安心な”原状回復可能”DIY
- 壁紙だけで都市型アーバンスタイルを演出
- わずか1時間・「壁」と「天井」で約25,000円の低コストDIY
読み終える頃には「うちの物件でもやってみたい」と思っていただけるはずです!
Before|築年数の割に…でもなんとなく古い印象の寝室

どこにでもある白のクロス。
綺麗に見えるけど・・・実際、住みたいとは思わないです💦
After|コンクリート調で一気にアーバンスタイルに!

使ったのは、剥がせるタイプの壁紙(貼ってはがせる粘着式タイプ)。
退去の際にも剥せる壁紙クロスなので、安心してDIYすることができます。
色はコンクリート調のグレー系をチョイス。
今回のペルソナが男性だったので、かっこいい印象を創り出したかったので思い描いた壁紙になりました。
施工ポイント
①綺麗に見せるためには、最低限の道具が必要!
実は、最初、インターネットも見ずに壁紙張替えに挑戦してみたんです!
すると、壁紙に折り目が付いたり、隙間に空気が入ったりと失敗しました。
そこで知り合いのクロス屋さんに教えてもらい、なんと、最低限必要な道具があるとのこと。「自分の✋手✋」でもできるけど、やはり時間と手間がかかり、何よりも、【仕上がりの差】が全く異なるとのことでした。
プロのクロス職人さんに薦められたがこれ!
特にこのスキージー(ヘラ)はおススメ!

スキージー(ヘラ)は、面を平らに伸ばすためのヘラで、今回買ったスキージーは斜めカットで角まで入りやすい設計になっています。
特に、この斜めカットの角に押し込みたい場面が何回もあって、とても便利でしたね。
後はカッター、地ベラ、ローラーが最低限必要で、上記セットを買えば誰でも簡単綺麗なクロス張替えができます!
②クロスを貼る順番
クロス職人さんに聞いたところ、貼る順番がとても重要!って言われ、実際貼ってみたら理由が良くわかりました!

貼る手順
1:天井 → 壁
最初に最難関の天井するの?って思った方いませんか?
でもちゃんとした理由があったんです。
理由 | 解説 |
---|---|
🎯 のりやホコリの落下対策 | 天井施工ではどうしてものりのカスやクロスの切れ端、ホコリが落ちます。先に壁を貼ってしまうと、せっかくの壁クロスが汚れてしまうことに…。 |
🎯 重なり(ジョイント)の処理が自然 | クロスは基本的に上に重ねると目立ちにくくなるため、天井クロスの端が壁クロスの裏側に入ることで、自然な見た目に。逆だと線が目立つ。 |
🎯 足場(脚立)の取り回しがしやすい | 天井作業は脚立必須。壁を先に貼ると、クロスを傷つけたり、汚してしまうこともある。まず天井で脚立を思い切り使って、そのあと壁へ移行。 |
2:最も目立たない場所(角)でスタート
図の②からスタートすれば無駄なくクロスを張ることができます。
3:窓がある面 → 窓の奥から手前へ
図の③は上部と下部に一度カッターなどでクロスを切り分けて施工をおすすめします。
特に初心者は大きいクロスを使いこなすのが難しいので、絶対小分けに切った方がいいです!
4:広い壁面 → 小さい面や凹凸のある面
残った凹凸部分を埋めていきます。
1~3を手順を無視してDIYしていくと、この凹凸箇所がとても増えるので、しっかり手順を守っていきましょう。
5:最後に細かい部分(コンセント・ドア枠)

最後は細部に集中します。
図の④と見ると、
特にコンセント部分は丁寧な施工をすることで見栄えが一気に変わってきます。
下の写真のように、コンセントや照明がある箇所か下記の作業手順で行ってください。
✂️ 作業手順イメージ
1:コンセントなどのプレートを外す(この工程をすることでキレイに仕上がります)

2:壁紙をざっくり上から貼るコンセントの位置は下に隠れている)
3:コンセントの位置を確認
4:中央に「×(バツ)」の切れ込みを入れる

5:四方向にめくって、端まできっちり貼る
6:コンセントカバーを戻す
注:ペケポンの理由
理由 | 内容 |
---|---|
✅ 四隅までしっかり貼れる | 真ん中にバツ印(×)の切れ込みを入れることで、クロスを四方向にめくって、コンセント枠の四隅ギリギリまでピッタリ貼れる。ムダが出ず、浮きも防げる。 |
✅ 収まりがきれい | 切込みを放射状にすることで、角にシワやたるみが出にくく、仕上がりが美しい。 |
✅ 作業が簡単で安全 | 1カ所だけ切るよりも、バツにするとめくりやすく、カッターのコントロールもしやすい(無理なく余分をカットできる)。 |
✅ コンセント枠の再装着がスムーズ | 枠を戻すときに、クロスが干渉せずきれいに収まりやすい。 |
③継ぎ目に注意
クロスを重ねすぎると光の当たり具合によって見栄えが変わってきます。
✅ 継ぎ目に注意すべき理由
① 美観を左右する
継ぎ目がずれていたり、目立っていたりすると、全体の仕上がりが雑に見える。
プロと素人の差が一番出やすいポイントです。
② 光で浮き出る
クロスの継ぎ目は、光が斜めから当たると影や凹凸がくっきり出ることがある。
窓際や照明の近くでは特に目立ちやすい。
③ 剥がれ・浮きの原因になる
貼り方が甘いと、継ぎ目から浮いたりめくれたりしてしまい、耐久性が落ちる。
湿気の多い場所では特に注意。
🎯 プロとDIY素人が行う継ぎ目処理の違い
✔ プロの職人さんは、継ぎ目は「重ね貼り」ではなく「突きつけ貼り(ジョイント)」が基本
これ、職人さんに言われたんですが、正直、どちらでもいいかなと思いました。
なぜなら、DIYや賃貸物件にそこまで求めてないし、何よりも、突きつけ貼りは失敗しやすいです💦

上記写真は、私がDIYした壁クロスですが、これ、「重ね張り」です。
私ですらどこが継ぎ目が分からないです。
ほんと近くで凝視したらわかりますが、DIYレベルでは特に重ね張りでOKだと思います。
しっかり貼る際のポイントを抑えたら誰でもできるので、一度チャレンジしてみてください。
■注意ポイント
やはり、賃貸物件でクロスを張り替えるって勇気がいります。
原状回復の際、多額な金額を請求される可能性もあります。
ちなみにこのクロスは、剥せる壁紙クロスで、実際1ヵ月後に剥してみても、特に下に貼っていたクロスは破れることなく剥すことが出来ました。
✔スキージーやローラーの専用道具を使って、空気をしっかり抜く
✔ 施工時は継ぎ目を意識する
✔「光の方向に逆らう貼り順」で、影を最小限にする
同様の壁クロスで即成約
お客様の反応がとてもよく、家主様からの依頼でDIYを行った他ところ、「モデルルームみたい!」でとてもオシャレ!とお客様からのお声をいただき施工1ヵ月でお申し込みをいただきました。
▶ 費用:約20,000~25,000円/6帖分(壁・天井)
▶ 施工時間:約1時間
▶ 反響:内見者から「モデルルームみたい」との声が。即入居が決定!
こんな方にオススメのDIYです
・自分でお洒落な壁紙に変えたい方
・長期間空室になっている1K・1LDK物件をお持ちの方
・リフォームには手が出ないけど改善はしたい方
・写真映えする物件にしたいオーナー様
注意点とコツ(よくある質問にもお答えします)
❓ 剥がしたときに壁紙が破れませんか?
→ 専用の粘着タイプを使用すれば、きれいに剥がせます。
❓ 貼るのって素人でもできる?
→ 一面であれば、女性一人でも1時間以内で可能。
❓ 湿気の多い部屋でも大丈夫?
→ 可能ですが、なるべく防水・防カビ対応の壁紙を選びましょう。
おわりに|1面変えるだけでも、物件は化ける
今回の施工費用は約25,000円。
工期はたった1時間
“物件の価値は、ちょっとの工夫で上げられる” それを実感したDIYでした。
コストを抑えつつ、魅せる空室改善を続けていきます。
ご自身でDIYするのが難しい方は、ぜひメールかLineください。
📞086-230-1143
📱LINEから問い合わせ(@keytown)
✉ info@keytown.jp